ページに広告が含まれる場合があります。
共働きの家庭で注目されている家事効率化家電ですが、全ての家庭に合うわけではありません。製品が実際に自宅で効果的かどうかは、家庭ごとの日常の生活スタイルに左右されます。
見た目は便利な家事効率化家電でも、家庭によっては上手く活用できず、逆に手間が増えてしまうこともあります。そのため、購入前には自分の家庭の生活習慣と製品がどれほど合致するかをじっくりと考えることが重要です。
ドラム式洗濯乾燥機
洗濯から乾燥までを一括で処理できるドラム式洗濯乾燥機は、共働きの家庭には非常に便利な家電です。しかし、以下のような状況にある場合、縦型洗濯機のほうが適切かもしれません。
日光での乾燥を好む方へ
晴れた日に乾燥機を使うことに罪悪感を感じ、太陽の光で洗濯物を乾かさないと気が済まない方は、通常は外に干すことを選び、雨の日に限って乾燥機を使用することが多いです。
このような方法を取ると、洗濯機の時短効果を活かしきれない上に、乾燥後の洗濯物が硬くなるという問題が生じやすくなります。
ドラム式洗濯機の打ち洗い方式では、繊維が押し潰されがちで、特にタオルのゴワゴワ感が強まることがあります。最新のモデルではこれがある程度改善されていますが、縦型洗濯機の洗い上がりと比較すると劣る点もあります。
それでも、外干しをする前に短時間だけ乾燥機能を使うことで、タオルの繊維を立たせ、ふんわりとした感触を出すことができます。
乾燥機での乾燥が適さない衣類
デリケートな生地や、完全に乾燥させるとシワが目立つ綿や麻の服を多く持っている場合、特別な配慮が求められます。これらの衣類は乾燥サイクルが開始する前に一時停止して、選び分ける必要があります。そのため、ドラム式洗濯乾燥機の「夜に設定して朝に完成」という便利な機能を活用することは難しくなります。
シワに関する問題は、高級モデルであればある程度の改善が見られることもありますが、効果が十分であるかどうかはしっかりと確認する必要があります。
設置場所のスペースが狭い場合
通常、ドラム式洗濯機は縦型洗濯機に比べて大きいため、より広いスペースが必要です。このタイプの洗濯機は前開きなので、ドアを開けるためにも追加のスペースが必要になります。
特に限られたスペースの脱衣所にこの洗濯乾燥機を設置した場合、その大きさが使い勝手を損なう可能性があります。
定期メンテナンスが苦手な場合
縦型洗濯機は、糸くずが見えたらすぐに取り除くことができますが、ドラム式洗濯機の場合は綿ボコリや糸くずが頻繁に溜まるため、こまめな掃除が求められます。これはよく見落とされがちな点です。
乾燥機能が付いている機種では、排気フィルターを毎回、最低でも使用ごとに清掃することが推奨されます。これは乾燥効率を保つためにも必要で、排水フィルターも週に一度の掃除が必要になります。
メンテナンスの手間が苦手な方は、このような定期的なメンテナンスが自分に適しているかをよく検討することが大切です。
コストパフォーマンスが重要な場合
縦型洗濯機は価格と性能のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れています。一方で、ドラム式洗濯機には独自の魅力がありますが、性能において縦型との間には価格差に見合うほどの大きな違いはありません。家電は長期間使用する消耗品であるため、コストを重視する方には縦型洗濯機が適しています。
食器洗い乾燥機
食器洗い乾燥機は手洗いよりも手間や水道光熱費を削減できるため、導入するメリットは多いです。ただし、ご家庭の状況によっては使いこなせない場合もあり、その場合は期待したほどの効果を得られない可能性があります。
少人数世帯で食器使用が少ない場合
例えば、夫婦二人だけの家庭など少人数世帯では、一回の食事で使う食器の量が限られているため、食器洗い乾燥機を頻繁に使用することは少なくなります。そのため、使用する食器の数が少ないと、食器洗い乾燥機を稼働させることに躊躇してしまうことがあります。
この場合、洗った食器を食器洗い乾燥機の中に貯めておき、十分な量が溜まった時点で機械を動かすことが一般的です。
しかし、日々使用する食器が限られている家庭では、食器不足になる可能性があります。そのため、食器洗い乾燥機があっても、時には手洗いが必要になることもあるため、この点を考慮することが重要です。